歌うための血が流れてる・・・

 ついこの間、この小さな喫茶店に

あの『大森靖子』さんが来たんだなーなんて思いながら

『大森靖子』さんがライブ中に座った黄緑の椅子が何だか特別に見えて

さすがにボクもそこまで『終わっている』訳ではないので

さすがにさすがに頬ずりまではしないけど

その黄緑の椅子を愛おしくも思いつつ

さっきから何度も何度もその椅子をボーっとボーっと眺めて見たりしています 


まずは改めまして、『大森靖子の淋しい歌合戦』においで下さった皆さん

悪天候の中を本当に本当にありがとうございました

いくら雪国とは言え、3月とは思えないぐらいの猛吹雪の中

開場前から長蛇の列が出来ているその風景に

こんな小さな町にも『アンダーグランド』が見えたというか

東京にしかないはずの『アンダーグランド』が『サブカル』がチラリと目の前に見えたようで

ボクは『アンダーグランド』って言葉も『サブカル』って言葉も大嫌いだけど

ライブハウスでも何でもないこの小さな喫茶店の役割みたいな

『淋しい歌合戦』の役割みたいなのが、確かに少しだけそこに見えた気がして

なので本当に凍えながら駆けつけてくれた皆さんに

本当に本当にありがとうって思いました、本当にありがとうございます


去年の10月振りに目の前で見た『大森靖子』さんは

開口1番『ヤッピー!』って、ニコッて笑ってくれて

そう言えばちょうど1年前、初めてゴマシオに歌いに来てくれた時の事を思い出しては

あの時は本当に本当に緊張して

緊張してって言うか、とにかく『大森靖子』さんのオーラにビビっちゃって

今だってもちろん緊張して何て話しかけたら良いか悩んじゃうけど

あの時とは笑い顔がちょっと変わったと言うか

ちょっとだけ心を許してもらえてるのかなーと

この1年間で劇的に環境が変化したはずの『大森靖子』さんに

『今度のツアーもゴマシオキッチンに歌いに行って良いですか?』って言ってもらえた事

今の『大森靖子』さんの人気であれば、もっと大きな会場を満員に出来る訳だし

わざわざこんな場所で貴重な1本のツアーを組まなくても良いはずなのに

にも関わらず、『今回のツアーは歌いたい場所を会場に設定しました!』って言ってもらえた事

そう言うのが全部積み重なってなのか、とにかく本当に嬉しくて嬉しくて

青いワンピース、この前見た時より明らかに綺麗に見えた『大森靖子』さんのその笑顔を見て

(誤解があるとアレなので、ますます綺麗になっていると言う意味です)

本当に可愛くて、抱きしめたい気持ちをグッと堪えて

普段は照れくさくて、誰と会ったって再会を握手で喜んだりしないくせに

顔を見た途端に思わず何でか手が伸びてしまって

恥ずかしくてあまり強くは握れなかったけど、本当に軽くしか触れられなかったけど

『大森靖子』さんの手は小さくて柔らかくて

なんて言ったら良いか分かりませんが、とにかく本当に嬉しい気分になりました


去年歌いに来てくれた時と同じく

ゴマシオに着くなり『何か食べても良いですか?』って

『モロッコごはん』と『牛乳』、デザートには『ケーキも食べても良いですか?』と

『りんごとグリームチーズのケーキ』を注文してくれた『大森靖子』さん

5種類しかない食事メニューの中から選ぶんだから

そりゃあ選択肢がたくさんある訳でもないけど

『大森靖子さん、今回もモロッコごはんだね!』って

『大森靖子さん、カワイイ顔してモロッコごはん好きだよね!』って

厨房でこっそりこーちゃんと笑いながら

いつも手書きするコースターには『スタバより良い店見つかった』って

『エンドレスダンス』って曲の1節と大森靖子さんのイラストを書いて出しては

『これ私じゃーん!』って喜んでくれて

皆さんには『大森靖子』さんの歌っている姿が見えづらかったかも知れませんが

安っぽい点滅LEDのクリスマスイルミネーション

『さんちゃんがライブの時にどうしても飾り付けたいって言うんですよ!』ってボクに

『えー、超カワイイですよ!』って、『ちゃんとステージ見たい!』って

『カワイイ!カワイイ!!』って、思いのほか凄く喜んでくれて

いくら『スター』が来てくれても、ボクらに出せる物や出来る事はこれしかないから

こんな1つ1つのボクらの普通をちゃんと受け入れてくれる事

そんな会話のやりとりがなんとも愛らしく嬉しいなと思いました


ボクが『大森靖子』さんに会う度に『大森靖子』さんを好きになるのは

きっと歌っている姿が素晴らしいと言う理由の他に

『大森靖子』さんって人をどんどん好きになっちゃうからなんだなーって

なので、やっぱり、今日もなんでか『淋しいな』って思ってしまうし

だからこその『淋しい歌合戦』なんだなーとそんな風に思いました


満員の店内で、いつも通りのボクと近江くんとハゼくんのオープニングから始った歌合戦は

失礼を承知で『大森靖子』さんのたくさんの曲から少しづつギターのコード進行をパクった

近江くんの偏った愛情がふんだんに詰まった1曲で

その曲を聴きながら『大森靖子』さんが笑いながら体を動かしているのが見えて

ちゃんと真っ直ぐにボクらの方を見て最後まで笑ってくれていて

やれば良いって訳じゃないだろうけど

なんかちょっとでもボクらの好きが伝えられたのかなって

全然お世辞なのは分かっている上でも

『良い歌だったよ!』って、『ギター超上手くなってる!』って言ってもらえて

そうそう、『大森靖子』さんのファンの関東から来てくれた人からも

『あの歌、本当に良かったです!』って言ってもらえて

実はボクがこんな風に自分で歌を作って歌うようになったのは

『加地等』さんと言うシンガーソングライターの

『トカレフ』ってアルバムを買ったのが始まりで

加地さんはそのアルバムの中でどうしようもなくエロい歌やダメ人間の歌をたくさん歌っていて

でもその歌は、どの曲もどの曲も心にグサリと突き刺さるものがあって

ボクは加地さんのアルバムを1枚残さず買ってはバカみたいにそればかり聞いて

加地さんの真似ばかりして、長い高速道路での通勤時間中に次々と歌を作りました

2011年、加地さんが亡くなった時、加地さんのホームページに

『ごめんね、やらせてあげられなくて』と言うコメントが載っていて

『誰だよ!こんな凄いコメントを書く人は!』ってそのコメント差出人を見たら

その差出人が『大森靖子』さんでボクはその時初めて『大森靖子』さんの名前を知りました

そのコメントがあまりに素晴らしくて、本当に記憶に残って

ボクはそれを真似して『ごめんね』って歌を作りました

(女の子が別れた男の子に「やらせてあげられなくてごめんね」と言う歌です)

その後、追悼を込めて発売された加地さんのベストアルバムのPVに出演していた女の子も

今になってもう1度見返してみたら『大森靖子』さん本人で

まだゴマシオを始めたばかりの頃、頻繁に加地さんのCDを店内で流していて

そのおかげか某食べログサイトには

『店内に気持ち悪い曲が流れていて、正直変えて欲しい!』なんても書き込みされて

それでも今でも加地さんのCDを相変わらず店内で流しているし

『舐めんなよ!これがゴマシオキッチンだ!』ってボクは胸を張っていて

だからって訳じゃないけど

なんか勝手にだけど『大森靖子』さんとは長い付き合いだと勝手に思っていて

『大森靖子』さんがどうしてわざわざこの場所に歌いに来てくれるのか

本当のところは今でも分からないままだけど

『大森靖子』さんが知るはずもない、ボクらのそんな歴史ですが

そんな気持ちやこんな茶番も含めてこの場所を選んでもらえていたら本当に凄いなーって

良く分からないけど勝手に満足しています


随分、前置きばかり長くなりましたが

お待ちかねの『大森靖子』さんのライブは

やっぱりあの圧倒的な存在感で、やっぱりあの『大森靖子』さんで

どんなに『大森靖子』さんが大きくなっても、やっぱり目の前の『大森靖子』さんが本物で

変幻自在な表情も時折見せる儚げな笑顔も

椅子に深く座ってはわざとらしく組み替えて見せる危うい脚元も

本当に本当に一瞬たりとも見逃せなくて

『大森靖子』さんほど、静寂とした会場が似合う人はいないと言うか

息をするのを忘れるくらい、唾を飲み込むのが聞こえるくらい

みんなで合唱しなくても、みんなで手を突き上げなくても

ボクには一体感が見えたのです

あの日、あの場所にいた全員が同じ気持ちだったのでしょう

みんなみんなが『大森靖子』さんに夢中で

これが『大森靖子』さんの言う『1対1のライブ』なんだなーって

こんな一体感があるんだなーと

だからこそみんなそれぞれの『大森靖子』さんに夢中で

だからこそ『大森靖子』さんがこんなにも愛されていて

『大森靖子には沢山の愛人(ファン)がいる』って何かで見たけど

決して『みんなの大森靖子』ではなくて、少なくても『自分だけの大森靖子』なんだなーと

『愛人』と呼ばれる理由がちょっとだけ分かったような気がしました


いつもより暗い店内でのライブでしたが

相変わらず『大森靖子』さんが歌っている最中に何度も目が合って

まるでボクにだけ歌ってくれている錯覚

これが『大森靖子』さんの手口(言い方が悪いですがあえての手口です)と分かっていても

やっぱりその度にドキドキしては、我慢できずに思わず目線を外してしまって

後から誰に聞いたって、やっぱりみんな同じ事を言っていたので

その度にみんなドキドキしてるんだなーと思うと

やっぱり面白くて『大森靖子』さん凄いなーって改めてそんな風に思いました


新旧アルバムから20曲余り

本当にあっという間の二時間のライブは

終盤になるに連れて終わりが頭にチラつく度に

『このまま終わるな』って、そんな思いが爆発してしまうくらいの

本当に最後の最後、『青い部屋』と『キラキラ』の頃には

涙を流している女の子たちもたくさんいて

なんとかして『大森靖子』さんにみんなでお礼がしたいなーって

でも、きっとボクがバカにならないと誰もバカになれないから

『大森靖子バンザーイ!』なんて最後はやりすぎちゃったかも知れないけど

あの時の会場の皆さんの顔と『大森靖子』さんの顔がなんかとても良くて

せっかく『大森靖子』さんが歌いに来てくれたのに

最後の最後にバカみたいでイヤんなっちゃうけど

『どんなに大きくなっても、毎年しつこくこの場所に歌いに来ます!』って言葉が全部な気がして

ボクには『大森靖子』さんはウソを言わない気がしていて

もし1年しても来てくれなくても

それでもボクは待ってしまうのだろうなーと思います


『パパー、どうしよう!大森靖子さんにプレゼント渡すの忘れた!』って、次の朝

随分前から用意していた、キティーちゃんの形をしたカゴを持って

さんちゃんがため息を付いたりして、あまりにも落ち込んでいるものだから

物販の荷物と一緒に次の公演場所の福岡に送ってあげたら

『さんちゃん、ありがとー!』って

写真付きで『大森靖子』さんからちゃんとメールが送られてきて

小2男子の気持ちまでちゃんと向き合ってくれるんだなーって

次世代『大森靖子』ファンが着々育っている事

やっぱり『大森靖子』さんは凄いなーって

やっぱり同じ感想ばかり出てきてしまいます


昨日の夜、『魔女の宅急便』を見ていて

『どうして魔女は空を飛べるの?』って質問に

『血で飛ぶの、魔女の血が流れているから!』ってキキが答えていて

『大森靖子』さんが歌うのも、『大森靖子の血が流れているから!』なんだって

良く分からないけど、何でか1人で納得しています


最後に今回も『淋しい歌合戦』を支えてくれた

近江さん、ハゼくん、タミさん、モトノブさん、荒川さん、いろいろありがとうございました

子供店長が跡取りとして立派に育つまで、子供みたいな店長をこれからも支えてください
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by gomashioatama | 2014-03-12 17:21 | Gomashio日記 | Comments(0)
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